フコイダンとはどういうものなのか
フコイダンは、昆布やモズクなどのヌルヌルした部分に多く含まれている自然物質で、20世紀初頭にキリン博士というスウェーデンの研究者によって発見された粘質多糖類の一種です。
近年ではその自然物質の持つ機能性が注目されるようになり、日本を中心に研究が進められています。
フコイダンはたんぱく質などの主要成分とは異なり、食品法などで綿密に定められた基準値のようなものがありません。
それは、研究の途中で成分的に多くのことが明らかになるにつれ、定義が変わっていくからです。
一般的には、全体の10パーセント以上成分が入っているものなら法的には問題とはなりません。
そのため、製造会社によっては純度が異なるので注意が必要です。
2020年時点では、数ある多糖類の中で硫酸基フコースを持っているものをフコイダンと呼ぶと定義されつつあります。
硫酸基は元々人間の体内(胃の中)にも存在し、胃の粘膜を胃酸から守る働きをしています。
元々人間の体内にある成分なので人体に無害であり、体になじみやすいのが特徴です。
この自然物質は、昆布やモズクなど様々な海藻類に含まれていますが、近年の研究実績などから、沖縄モズクを原料としたものが最も成分が豊富に含まれているとされています。
その理由は、沖縄モズクは抽出の邪魔になる成分が少ないからです。
そのため、低コストで高純度のものが抽出できます。
しかし、1gを抽出するためには、原料となる沖縄モズクが100g必要です。